脇田産婦人科医院

子宮癌


子宮癌検診を受けていますか?

子宮癌検診の普及に伴い,早期癌の状態で発見される人たちが増えています.子宮癌は,早期の状態では症状はありません.子宮癌には,子宮頚癌と子宮体癌の二つがあります.食生活などの欧米化に伴い,最近,子宮体癌が徐々に増えてきています.


  1. 子宮頚癌

    一般の子宮癌検診に当たり,子宮の入り口に発生します.前癌状態(異形成)や早期癌では,無症状です.進行癌になると不正性器出血(特に性交後の出血)を起こします.局所より細胞を取ったり(細胞診),腟拡大鏡で視て診断します.ほとんど痛くありません.前癌状態や一番早期の上皮内癌で発見されれば,子宮を取らないでもレーザー治療でほぼ100%治り,その後の妊娠や分娩も可能です.

    最近,20歳台の若い人の発生が増えています.基礎研究では,セックスで感染するヒト・パピローマウイルスが原因の一つと言われています.若い人でも,妊娠を契機に検診を受けましょう.

  2. 子宮体癌

    子宮の奥の胎児が発育するところにできます.月経以外の不正性器出血を起こします.特に,閉経後の月経のような出血には注意が必要です.子宮の中に細胞を取るための器具を入れるため,少し痛かったり出血したりします.精密検査には,内視鏡検査(子宮鏡)や組織検査を行います.

    お産を経験していない人や肥満,糖尿病,高血圧などと関係があると言われています.すべての癌は,早期発見,早期治療です.子宮癌検診は,毎年受けることが大切です.


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